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この飛行機を
おかしいと感じた管制塔が
警告音を機内に鳴らした。
｢一体何があった!?｣
石垣
｢機体が減速せず、
離陸しようと試みたが
離陸できなかった!!｣
｢なんだと!?｣
大森は焦った。
いや心が折れそうだった。
初フライトでこんなことになるとは
考えもしなかっただろう。
石垣も焦っていたが、
管制塔と連絡できて
冷静さを取り戻しつつあった。
｢機体を左右どちらかに向けてくれ!!
このままだと燃料倉庫にぶつかる!!｣
管制塔の連絡で２人はハッとした。
燃料倉庫…このままだと大惨事になる。
石垣
｢まずは右だ!!｣
大森
｢はい!!｣
ハンドルを右にまわすが
機体は右に向かない。
石垣
｢次は左だ!!｣
大森
｢はい!!｣
この機体は左にも向くことはなかった。
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