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ラクトは歩き続けていた。
ラクト
「ん?」
ラクトは真っ暗な世界に、
自分以外の存在を感じた。
ラクト
「なにかいるのか…?」
ラクトは立ち止まり左を向く。
それはだんだんと姿を現す。
ラクトの何倍もでかい体。
よく見ると腰から下は、
地面の底が分からないこの世界で
永遠と続いているようだ。
腰から上はローブのような
黒い布で体を包んでいる。
顔は丸く、縦に伸びた楕円形の目が
黄緑色に光っている。
ラクトは声が出ない……
目の前でこんなバケモノを
見ているのだから………
災難は続く。
後ろにも同じやつがいる。
ラクトはバケモノの存在感で、
後ろにいることに気づいた。
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