光乃村

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体がかたまってしまったラクトは、 今見える視界だけで逃げ道を探す。 よく見ると、一本道を歩いていたようだ。 そんなことはどうでもいい。 その道を挟んでバケモノが、 2体もいるのだから。 ――ああ、俺死ぬんだ… なにもできないラクトはさとった。 もう生きる希望を失っている。 ラクト 「あ…」 ラクトは鮮明に思い出す。 物心がついた頃からの記憶を… そして思い出した。 飛行機事故によって死んだことを… 俺なんで生きてるんだ? あの時、飛行機が爆発して… ここは、地獄か何かか? 死に際の走馬灯で 全てを思い出したラクトは、 生きているのか死んでいるのか 分からなくなってしまった。 だが、決意してしまう。
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