7人が本棚に入れています
本棚に追加
体がかたまってしまったラクトは、
今見える視界だけで逃げ道を探す。
よく見ると、一本道を歩いていたようだ。
そんなことはどうでもいい。
その道を挟んでバケモノが、
2体もいるのだから。
――ああ、俺死ぬんだ…
なにもできないラクトはさとった。
もう生きる希望を失っている。
ラクト
「あ…」
ラクトは鮮明に思い出す。
物心がついた頃からの記憶を…
そして思い出した。
飛行機事故によって死んだことを…
俺なんで生きてるんだ?
あの時、飛行機が爆発して…
ここは、地獄か何かか?
死に際の走馬灯で
全てを思い出したラクトは、
生きているのか死んでいるのか
分からなくなってしまった。
だが、決意してしまう。
最初のコメントを投稿しよう!