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最後に浮かんだのは泣き叫ぶライルの姿。
ラクト
「なにもできなくてごめんな…」
………………………?
いつになったら来る?
俺につぶやく余裕があった。
恐る恐る目をあける。
ラクトは自分の目を疑った。
灰色の光がバケモノ達の腕を切っていた。
切られた腕はサラサラと
砂のように消えていく。
バケモノは痛そうにしているが
まったく声を出さない。
口がないからできないのか?
ラクトは灰色の光を見る。
ラクト
「あの光が守ってくれた……?」
灰色の光は
赤い目をしたバケモノの体を突き抜ける。
赤い目のバケモノは、
切られた腕のように
サラサラと砂のように消えた。
ラクト
「強ぇ……」
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