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そんな足掻きを嘲笑いながら、当主様は下品な笑みを口元いっぱいに浮かべて…ゆっくりとこちらへ歩いてきます。
何やら愛犬にでもかけるような甘ったるい文句を並べながら、象のように太い四肢を動かして…ゆっくりと。
「…と、当主様。こんな事はお止めください!奥様を亡くされた悲しみに未だ苛まれているのは分かりますが…こんなッ!」
対する私の言葉は、当主様の心へ辿り着こうとその手を伸ばしますが…多分無駄でしょう。
こんな言葉を真剣に聞くほど、人間という生命体は…思慮深くない。
やがて当主様はベッドの端で縮こまっている私を見下ろすと…私の手を乱暴に掴んで引っ張る。
当主様の身長はぜい肉が重力に負けているせいなのか、人間の男の平均身長よりも低めではあったが…私の背はそれよりも低い。
自分のぜい肉を見るのが嫌らしく、当主様はブカブカのバスローブを着ており…袖がまるで象の鼻みたいでした。
そんな動きづらい格好にも関わらず、当主様は私の腕をブルンと振り回すと…私を硬い絨毯の上に仰向けに押し倒しました。
そのまま流れるように私の上に覆い被さると、私のメイド服の肩口を抑えつけて…その鼻孔を私の首元に擦りつけます。
「…Ummm, so sweet…!」
…そんな事を鼻息も荒々しく呟くと、肩口に置いていた両手を滑らせて…私の胸元へ。
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