208人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺は
裕翔くんと違う時間を
過ごすことが多いから
だから
寂しくならないように
裕翔くんをちょうだい」
普段の俺にはありえない台詞
自分の弱さなんて見せないし
特に裕翔くんには見せたくない
だけど イブの今日くらいは
自分に
素直になっていいんじゃないか
なんて思ってた
裕翔くんはちょっと困ったような
でも照れたような顔で
僕に微笑んでいる
「裕翔くん?」
「いいよ
山ちゃんが頑張れるためなら
僕は喜んで
山ちゃんに捧げるよ」
勢いよく飛びついてきた
裕翔くんを ぎゅっと抱き締める
香水の奥に隠れた彼自身の香りが
俺の心に染みてくる
.
最初のコメントを投稿しよう!