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「何でいつも  我慢しちゃうの?」 「知念?」 まわりくどい言い方が面倒くさい 僕は わざと笑顔を作って言葉を ぶつけた 「会いたい時には会いたいって  寂しい時には寂しいって  ちゃんと言葉にしないと  伝わらないよ」 「うん     でも……」 「でも… 何?    山ちゃんは疲れてるから?  山ちゃんの負担になるから?  そんなこと忘れちゃいなよ」 「でも」 「裕翔くんは遠慮しすぎ!  涼介は素直じゃないから  会いたいとか寂しいとか  思ってても 裕翔くんに  言わないでしょ  裕翔くんが 気使ってると  離れたまんまだよ?」 「そ…んなの……」 ポロポロと涙を零し始めた 裕翔くん .
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