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かつて 裕翔くんが立っていた場所に 俺は立っている それは喜ばしいことなんだけれど 同時に この上なく苦しい想いも しなくてはいけなかった 彼は 俺よりも幼かったにも関わらず 微塵も弱さを見せずに歩いていた 誰もにその地位を羨まれて 妬みなどで嫌なことも たくさんされただろうに それでも彼は 笑顔を絶やさなかった 一番近くにいた俺にでさえ 滅多に弱さを見せることは なかった .
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