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「う~ん 何か分からないけどさ
たまたま早く着いたら
今日と同じ状態でさ」
自販機横のソファに
2人並んで座り
ペットボトルのお茶を
口にしながら 薮くんは言う
「なんか
夜寝れてないみたいでさ
以前にも増して
来るの早いんだよね
あいつ」
「……」
「で
ここだと寝れるのかって言うと
それがそうでもないみたいで
まあ あんな状態じゃあ
しょうがないけどさ」
「そう……なんだ」
「ま さっきみたいにしてやれば
少しでも落ち着いて
寝てくれるし
まるで赤ん坊みたいだよな」
あれ 俺が小さい時に
親がしてくれたやつ と
少し笑いながら話す彼に
俺も曖昧な笑みを返してしまう
.
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