15/19
208人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
「う~ん 何か分からないけどさ  たまたま早く着いたら  今日と同じ状態でさ」 自販機横のソファに 2人並んで座り ペットボトルのお茶を 口にしながら 薮くんは言う 「なんか  夜寝れてないみたいでさ  以前にも増して  来るの早いんだよね  あいつ」 「……」 「で  ここだと寝れるのかって言うと  それがそうでもないみたいで    まあ あんな状態じゃあ  しょうがないけどさ」 「そう……なんだ」 「ま さっきみたいにしてやれば  少しでも落ち着いて  寝てくれるし  まるで赤ん坊みたいだよな」 あれ 俺が小さい時に 親がしてくれたやつ と 少し笑いながら話す彼に 俺も曖昧な笑みを返してしまう .
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!