02:初恋

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中村は、諦めたようで泣きながら小さく頷いた。 俺は中村の頭をなでた。 …ちっせぇな。 そして、立ち上がらせると俺の帰り道の途中にある中村の家まで送っていった。 「…ありがとうございました」 少し目が赤いな。 …ちょっとだけ罪悪感。 「明日、迎え行くから」 「…え?」 「朝、行くから待ってろ」 俺はそれだけ言うと返事を聞く前にそそくさと歩き出した。 中村が困ったような表情をしたのを見逃さなかった。 あのまんまだったら断られていただろうからな。 …どうせ、一週間ならとことん彼氏してやるよ。 .
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