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前までの俺だったら、これに便乗して言いたいこと言ってた。
…でも、そんな最低なこともうしたくないから。
那智、悪いけど…
お前は嫌かもしれないけど…
「離せよ」
腕に絡み付いてきた女の腕を払うと、教室の教壇に立った。
「あれ?由貴斗、どした?」
日向がびっくりしたように俺に近づいてくる。
ダンッ!!
「「「!?」」」
教壇を叩くと、教室や廊下にいた奴が全員、俺に注目した。
もちろん、那智も。
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