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「大丈夫?中村さん…」
「だ…だいじょぶ…デス…」
那智…?
なんで顔が赤いわけ?
日向…?
早く那智から離れろよ?
「な…なんなの!?
なんで高橋くんが庇うわけ!?」
那智につかみ掛かった女はイライラした顔で日向に言う。
日向が何か言おうとしたところで、チャイムがなった。
やじ馬達は焦ったように自分のクラスに戻っていき、クラスメート達もいそいそと自分の席についていった。
「ありがとうございました…」
「いえいえ。」
日向も席に戻っていった…と言っても那智の隣の席だけど。
女も那智を一回睨みつけてから自分の席に座った。
俺も仕方なしに那智とは反対にある席に座った。
…ところで担任が入ってきた。
那智を見る。
手前には日向がいる。
…遠いな…那智…
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