03:嫉妬

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「那智ちゃんは…」 日向が何かを喋っている。 …"那智ちゃん"? 「…おい、どけ」 自分でも驚くくらいに低い声が出て、群がっている女も目を見開きびっくりしている。 それを無視して那智達の近くまで歩いていった。 「那智」 穏やかに笑っていた那智の顔が一瞬で強張った。 ズキン… それを見た瞬間、自分の心臓が締め付けられる感じがした。 それを振り切るように那智の腕を掴み立ち上がらせると、そのまま手を握って引っ張った。 .
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