03:嫉妬

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「由貴斗!!授業始まるぞ!?」 日向がビックリして慌てた様子でそう呼び止めた。 「…サボり」 「えぇっ!?」 那智がびっくりした声をあげた。 「あの…それは…」 そして、少し遠慮がちにそうつぶやいた。 俺はため息をつき… 「分かった…じゃあ、昼休みは俺と一緒に飯食べてくれる?」 手をはなして那智と向き直り、また握りながら那智と目線を合わせてそう言った。 「あ…夏美ちゃんが…」 夏美…誰だソレ。 恐らく昼休みを一緒に過ごしているであろう友達だろう。 「じゃ、そいつに聞いて…」 「私はいいわよ?」 そこに、気の強そうな女の声がした。 .
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