165人が本棚に入れています
本棚に追加
「由貴斗!!授業始まるぞ!?」
日向がビックリして慌てた様子でそう呼び止めた。
「…サボり」
「えぇっ!?」
那智がびっくりした声をあげた。
「あの…それは…」
そして、少し遠慮がちにそうつぶやいた。
俺はため息をつき…
「分かった…じゃあ、昼休みは俺と一緒に飯食べてくれる?」
手をはなして那智と向き直り、また握りながら那智と目線を合わせてそう言った。
「あ…夏美ちゃんが…」
夏美…誰だソレ。
恐らく昼休みを一緒に過ごしているであろう友達だろう。
「じゃ、そいつに聞いて…」
「私はいいわよ?」
そこに、気の強そうな女の声がした。
.
最初のコメントを投稿しよう!