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そして、なんだかんだで昼休みになった。
チャイムが鳴ったと同時に俺は席を立ち、那智の席へと向かった。
「那智、行こう」
「えと…どこで…?」
相変わらず俺の前ではオドオドしながら、そう聞いてきた。
「屋上…は寒いか…
あ、じゃあ…」
俺は那智の手を優しく、でもしっかりと握って教室から連れ出した。
移動の間中、クラスの連中や通りすがりの奴らにじろじろと見られて苛立ちと、なぜだか少しの優越感がうまれた。
那智は俺のものだ。
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