03:嫉妬

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「…あき教室?」 「窓際に座ろうか」 ドアを開けて、窓際の机に座るように促した。 那智は後ろのほうに座って、俺はその前の机に座った。 「じゃ、食べようか?」 ニコッと(俺なりに)優しく微笑んで、そう言った。 那智は、かばんから青い弁当袋を取り出した。 「お、おばさんの手作りか?」 色とりどりのおかずが詰められていてすごいうまそうだった。 「ううん、私が作ったの…」 「でも、今朝は那智は俺と一緒だったじゃないか」 弁当作ってる感じではなかった気がするんだけど… 「昨夜のうちに、おかずだけ作ってから朝は一回起きて詰めてからまた寝てるんです」 はっ!? 「なんで、そんな面倒なやり方してるんだよ?」 .
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