165人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど、本当のことを言うわけにはいかない。
那智には知られてはいけない。
罰ゲームだった…なんて。
…那智にこれ以上嫌われるなんて、耐えられなかった。
「おっ…女避けだ!」
っだあぁぁ!?
何言ってんだ俺っ…!!
「女…避け?」
ポカンと俺を見る那智。
あ、かわいい…
「そう!!女が俺に寄ってこないように!?お前だったら、ばれる心配も少なそうだし!!俺に興味とかなさそうだった…から…」
…自分で言って傷付いた。
一気にまくし立てて、勝手に意気消沈してしまった。
「確かに、私はあなたには微塵も興味なかったですけど…」
そして、この言葉である。
もうね、意気消沈どころじゃないよ…傷口に塩塗られてるよ…。
.
最初のコメントを投稿しよう!