04:それぞれの思い

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階段を下りたところで、今は少し気まずい相手にあった。 「日向? なんでこんなとこにいるんだ」 …っても、俺が一方的に気まずいだけなんだけど。 「ちょっとね~由貴斗こそ、なんでここにいんの?」 由貴斗はキョロキョロ周りを見ながら答える。 「那智を探してるんだ」 …あぁ、そう。 「…知らないなぁ。 教室じゃないの?」 「まだ帰ってないらしい。 ったく…」 悪態をつく由貴斗だけど、怒ってる感じではない。 「那智ちゃんに何か…用事?」 俺がそう聞くと、眉をぴくりと動かして答えた。 「あぁ…日曜日、那智をデートに誘おうかと思ってさ」 由貴斗…不機嫌そうな顔をしながら言うことじゃないよ。 「…ただの罰ゲームなのに?」 那智ちゃんは知らないんだろう。いくらなんでも由貴斗が言うわけないよな。 「まぁ…一週間、どうせならカップルぽいことやってやってもいいかなと…な」 .
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