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最後に、病院の前には昇り階段があった。
もちろん、僕は階段があることを伝えることができた。
しかし階段のあとにもう一つ、今度は下がる段差が一つあることに気がつかなかった。
小さな段差だから、ついつい見逃してしまった。
でもその人は慣れているのか、少しびっくりして、それでも普通に歩いていった。
最後に自動ドアが二つあって、その手前で止まった。
中に警備員の人がいたから、あとはその人に聞けばいいと伝えて、その人の歩く後ろ姿を見ていた。
その人は自動ドアを一つ抜けた後、僕に会釈をした。
僕も会釈を返したつもりだけど、多分見えてなかったと思う。
そして、二つ目の自動ドアは、そのまま真っすぐ歩くとぶつかっていただろうけど、盲導犬が上手く避けて、ぶつからなかった。
あとは、警備員の人が上手く見つかったみたいだから、僕は家に帰った。
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