硝子の原石

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今、てのひらを見つめてみた。 洗い物で、洗剤と お湯に負けた手。 油も汚れと落ちて かさかさ。 絆創膏を貼っても、すぐに剥がれて。 指を曲げればあかぎれが襲う。 てのかんかくがくるった。 いたい かゆい ずっと終わらない 繰り返し。 永久に続くた痛みの連鎖 そう 思っていた 半年後には、 てのひらは 同じようにかさかさでかゆくて いたいけど てのひらは笑ってた。 痛みに耐え かゆみに耐え かさかさ。 だけど、それを 今は 笑っている。 いたいよ かゆいよ でも、 この軟弱者の証を 鍛える 笑って、 強くなると 決めたあの日から。 痛みも かゆみも、 少しずつ癒えていった。 だから まだまだ。 歩くよ。 まだ、夢を叶えてないから。 ハナシを聴いた。 歩くために、進むために 痛みを受け入れた。 その少年は、 偽りであろうと本物であろうと 笑っているのだろう。 その心は 硝子の原石のようだ。 おっと 今日はここまで。 また今度 お会いしましょう。
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