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瞳を輝かせながら、男は言う。
「あっ、名前まだ言ってなかったな。俺は、立花道春(タチバナミチハル)。よろしくなぁ」
正直、よろしくしたくないんだけど。
「自由は、放課後暇?」
「暇じゃない」
「よし、暇な」
「意味わかんねぇ」
「悪いな。俺の耳、否定系は聞きとらねぇんだ」
どんだけ都合のいい耳なんだ。
ちらりと、立花は時計をみる。
「一時間目何だっけ?」
転入生に聞くなよ。
俺は、教室の後ろに貼ってある時間割をみる。
「現国だな……」
「なら、いいや。現国の先生、大抵は学校来ないし」
「は、学校来ない?」
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