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「…や…さや!」
「…さん…さ…」
「お…!…いっ」
いつ寝たのかはわからないけど
聞こえる小さな声
ぼやっとした視界に入るのは
何個もある顔。ボケてよくわからない
…ぼける?
「…眼鏡。ないんですけど…」
「さ、さや?良かったぁ~っ痛くない?
もう少しで先生来るから待ってなね」
奈留ちゃん?
「飯田さん…?起きた?
ごめんねぇほんっと。私マネージャー
なんだからしっかり見てなきゃ
いけないのに…ほんとに。」
清田さん?
「俺の責任だわ、眼鏡も弁償するし
今日この子の帰り送ってく
飯田だっけ?ほんとごめんな。」
だ、だれ?
って私の眼鏡…壊れたの?
「眼鏡ないと帰れないんですけど」
とりあえずこう言うしかない。
「はじめね、私が応援してたから
こっちふりむいてくれたんだけど
ちょうど球があなたにぶつかって…」
清田さん?はじめさん?
…つまり私の眼鏡割ったのははじめさん?
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