序章

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だいぶ慣れたやりとりで、二人は口元だけで笑った。 「そんな事より、遅いなアイツは。」 男は移動し、暖炉に薪をくべながら呆れたように呟く、ライターズジャケットと手袋、男の防寒具らしい服はそれだけだった。 「なぁに?またホステスに貢いでんの?」 「私の方に持ってこいっての」 何でお前なんだ?そう思いながら男はまた窓際に近づく。 「来たぞ。」 どうやら二人の待ち人が到着したようだが、毛布を頭から被る女性は、驚いたように声をあげた。
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