序章

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暖炉の前の男は、ブーツを脱ぎながら、等際の男に話しかける。 「リュウジ・・やつらのアジトだがな。」 窓際に立つ、リュウジと呼ばれた男はさえぎるように呟く。 「移動した後だったんだろ?」 「何でそれを・・・?」 暖炉の前のリョウは口をぽかんと開けたままになってしまった。 「まさか、俺がいくら使ったのかも知ってるのか?」 リュウジは、ため息をつきながら上着の内ポケットからタバコとライターを取り出し、火を点ける。
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