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「初めまして志緒理ちゃん」
お隣に引っ越してきたおばちゃんは、ヒョウ柄の服に、真っ赤な爪をした綺麗な人だった。
その後ろに隠れるようにして、私より小さな男の子がいる。
「こら、遙!隠れてないでちゃんと挨拶しなさいっ!」
おばちゃんは、まるでネコを捕まえるみたいに、男の子の襟首を掴んで、私の前へと連れて来た。
「は、はじめまして…」
小さな声でそれだけ言うと、遙くんはまたすぐにおばちゃんの後ろに隠れた。
第一印象は、かわいい男の子だった。
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