5 いざ出陣

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「今日は、楽しかった!! なんか、遙の事をたくさん知った気がする」 結局スラッシュでみんなとご飯を食べて、私は遙に家の前まで送ってもらった。 と言っても、遙の家はお隣さんだから、方向が同じだけなんだけどね。 「じゃあ、また夜にな」 私は大きくうなずいて家に入った。 そして、着替えをしてすぐにまた家を出た。 向かう先は文房具屋。 大胡くんが作ってるのを見て、私も作りたくなったの! 1メートル程、ピンクのカッティングシートと、刃の細いカッターとを買って、再び部屋にはいると、パソコンの電源を入れた。 ワードで愛羅舞優の文字をプリントアウトして、ソレをシートに会わせて縁取りをし、いざ!カット!!  でも、コレが案外難しくて………。 ちょっと、ずれたりしちゃうのよね。 特に丸みを帯びた部分なんてすごく難しくて、大胡くんの器用さを改めて実感しちゃった。 シートとカッターで、熱中してたのだろうか? 気が付くと、もう9時を過ぎていた。 ゲッ! 遙と、窓越しの会話タイムだ!! 慌てて窓を開けると、遙は待っていてくれたのか、カフェオレを飲みながら窓辺にいた。 「ごめん!遅くなった」 「いいよ、勉強してたんだろ? 邪魔しないから、今ノッてるんだったらまた後で喋ろう」 うーん、勉強してたんならいいんだけど、実はシート作りにはまってましたなんて言えないよね。 第一、遙には秘密で仕上げたいし♪ 「平気平気!一段落ついたし、遙とお喋りしたい」 本心からそう思っているのに、無情にもお母さんの声が下から届く。 「志緒理~~~、そろそろお風呂に入りなさい」 「…ごめん、聞こえた?」 遙は苦笑いをしながらうなずいた。 「入って来いよ。オレも風呂入ってくるからさ。一緒に入ろうぜ!」 もちろん、一緒に入ると言っても別々のお風呂場なんだけど、同じ時間に入るってのが、なんか、妙にドキドキしてしまう。
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