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イヤだ。
こんな恥ずかしいセリフ言って、まともに顔を見られたら泣いちゃいそうだよ。
「………志緒理、いいの?」
確かめるような問いかけに、私は静かにうなずいた。
ダメだ。やっぱり恥ずかしい。
「ちゃんと、キスしよ?」
覗き込むように私の腕を逃れた遙の視線。
返事も待たずに唇を割って、舌が入ってくる。
遙の手が、背中に、脇腹に鎖骨に優しく触れていく。
心臓が、ドキドキしてるの、伝わってるよね?
もう、全細胞が遙の動きに集中して、他に何も考えられない。
「志緒理、気持ちいい?」
「っん」
「恥ずかしい………」
穴があったら入りたいくらいに、恥ずかしい。
こんなにも私は遙を求めていたと、バレてしまったのが………。
だけど、体中から愛を感じる
私の愛も遙に届いてるかな?
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