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ずっと運転しっぱなしだったから流石に疲れた
適当な場所に車を止め、シートを倒そうとした
けど……
後ろの席に荷物を詰め込んでるからシート倒せない…
仕方ないからゴエモンみたいに座って軽く仮眠
うん。眠れない
それでも無理矢理隣の席に足を伸ばし、お尻らへんがゴツゴツして最強に痛いけど我慢して俺は深い眠りについたんだ…
そして起きた時にはもう夕方過ぎ
『………』
しまった…寝過ぎた!!
仕事を探しに行こうと思ってたのにこんな時間からじゃ探せない…
……ちっ
仕方ねぇ…また車で一泊するしかねぇ
ビジネスホテルもいいけど今は金が必要だから無駄遣いはできぬ
とりあえず風呂には入りたいのでまた適当に車を走らせて銭湯を探した
――――
『ふぁ~…いい湯だったーっ』
運よく近くに銭湯を見つけた俺は一人で銭湯を満喫した
本当ならビールの一杯でも飲みたい所だが飲酒運転になってしまう…
免許を取り上げられたらおしまいだ
車の中で濡れた髪をバサバサしながら携帯に手を伸ばし、少しでも仕事に関して何かいい情報がないか調べようとした
『………』
電池切れ……
勿論車にはコンセントを挿す場所がない
車でも充電出来るやつが確かコンビニに売ってたような……
でもそれをいちいち買うのも気が引ける
電気がない生活は本当に大変なんだろうな~…
何だかんだ車から出たくない俺
ここでも普段の引きこもりが発揮されるんだ
でも少し腹減って来たな…やっぱコンビニ言って何か食い物でも買いに行こうかな…
『……ヘックシ!!』
風呂上がりで車の中は少し冷える
『……』
このバカげた自分の行動が何だか急にアホらしくなって来た
家にいれば今頃朔夜が帰って来て朔夜が作った飯食ってその後朔夜と……
ダメだ
あいつの事は考えるな
何度もその事を自分に言い聞かせ、気分転換にまた車を走らせた
コンビニに到着して食い物と酒を購入した
やっぱり酒を飲まないとやってられない
またどっかに車を停めてから酒を飲めばいいだろ
酒を飲んでも運転しなかったらいいんだ
妙にムキになってる俺は適当な公園の近くに車を停めた
さて飯だ!
酒を飲みながらの晩御飯
凄く淋しい…
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