5/82
9004人が本棚に入れています
本棚に追加
/221ページ
予定通りガソリンを入れた後面接に向かった 何の店か知らなかったが、店の中に入った瞬間雰囲気的に一瞬でわかった ここは居酒屋だったのか… なんと言う偶然!まさか俺が見つけた店が居酒屋だったなんてっ 実にラッキーだ… 居酒屋なら仕事内容が何となくわかるぞ!! ってかまさかここが居酒屋だったなんて外観からしたら全く想像出来なかった 『あの…すいません。今日面接をお願いした者なんですが…』 近くにいたスタッフの人に声を掛けたら、そのまま店の事務所まで案内された しばらくしてから店長らしき人が事務所に入って来た 「待たせて悪かったね」 『い、いえ…』 俺と向かい合って座る店長さんは何となく優しそうな雰囲気の人だ…めっちゃしっかりしてそうだな… 「ちょっと寝坊しちゃって…うっかりしてたよ…ははっ」 しっかりしてそうじゃないかも 「とりあえず履歴書出してもらってもいいかな?」 『は、はい』 直ぐに履歴書を出して渡した 「えーっと………ん?あれ?ここ書き忘れたのかな?」 いきなりわざと空欄にした住所をつっこまれた 『…あ!すいません!!』 それに対してわざとらしく返事をする俺 「まぁ後で書いてもらえばいいか……とりあえず…」 その後いくつか質問され、俺は全ての質問に素直に答えた 質問と言っても難しい質問じゃないからぱっぱと答える事が出来た ある程度話が終わった後… 「あ、住所書いてもらってもいい?」 って言って渡した履歴書をボールペン付きで返された これも予定通り…さらさらっと素早く前のマンションの住所を書いたんだ… 「ありがとう…って…あれ?」 履歴書を見てまた変な顔をする店長さん 「ここが住所?随分遠いような…本当にここが住所?」 『あ、一応そこが住所ですかね…はい』 「嘘書いてもらっちゃ困るよ。この場所だとここまで来るのに何時間掛かると思うんだ?」 『………』 やはりそうなるか…まぁそりゃそーだろな 「何か書けない理由でもあるのかな?」 『いえ……あ、本当にそこが住所なんですけど…実は……』 俺は理由を説明した 詳しい内容は言わず、実はここに来たばっかで住む所がない事 住む場所を探すには金銭的に間に合わないから先に仕事探しをした事 …それらを簡単に説明したんだ スゲー甘い考えだけどね .
/221ページ

最初のコメントを投稿しよう!