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屋上に着くとフェンスに近づき、下を見下ろした。
この下は、裏庭になっていた。そこは、めったに誰も近づかない裏庭だ。
あたしはさっきの人物を探した。
だけど、いくら探しても死体は見つからない。
「……おかしいな」
たしかに、ここから落ちるのを見たのに……
まさか、この高さから落ちて、実は不死身でした!って訳じゃないよね?
ぴゅーっと吹く冷たい北風が体に吹きつけると同時に、あたしはゾッとしてフェンスに背を向けた。
「不死身なんて、ありえない。だいたい…「君、何してんの?」
言葉を誰かに遮られ、あたしは肩がビクッとなった。
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