12月上旬

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「ジュンス~お誕生日パーティーの時なに食べたい?ジェジュンが何でも作ってくれるって」 膝の上に座って絵本を読んでいるジュンスに話しかける。 「う~んとぉ、はんばーぐ」 「ハンバーグだけでいいの?」 「けーきもたべる!」 「ケーキは明日見にいこっか!」 「まきまきのけーきがいいなあ」 「まきまきのケーキ?」 「うん!こえなの!」 ジュンスのぽってりとした指がさしたのは絵本の中の小人たちが必死に作っていた ブッシュ・ド・ノエルだった。 最近はクリスマスが近いからクリスマスの絵本をよく見せていたのだ。 「こびとさんたちがねぇまきまきしていちばんしゃいごにゆきがふるの!こびとさんたちのゆきだよ」 「小人さんの雪ってなに?」 「こえだよ~」 ジュンスが指差したのはケーキの上の粉砂糖だった。 .
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