新たなる幕開け

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そうして、 死神や尸魂界、 石田が滅却師だということや、 今まで力になってくれた 浦原さんや夜一さんに、 仮面の軍勢の平子たちの事を 未だに忘れられないまま 俺は受験生になっていた。 これからは進路だの就職だの 忙しくなる。 今にして思えば、 これでよかったのかもしれねぇ。 学校の授業を抜け出してまで 虚を退治していたのは、 それはあくまで俺の好意。 遊子や夏梨を護るために 戦っていただけで、 ルキアや恋次みたいに 尸魂界のジイさんから 任務がくだされたわけじゃない。 もし少しでも俺が死神になる 時間がズレていたら、 人生の分かれ目を いろんな意味で 間違えるとこだった。 俺は仲間の事になると、 自分の事をすべて 放り投げちまう癖があるから。 ルキアの処刑や、 井上が虚圏に行ったときも 俺はただ前だけを見て 突っ走ってたしな……
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