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その日の昼休み。
俺はパックのジュースを手に、
啓吾と一緒に学校の屋上にいた。
空は雲ひとつない晴天で、
ポカポカとした陽気が
眠気を誘う。
俺は格子に肘を掛けて
見える景色を眺めながら
ジュースを飲む。
啓吾はというと、
格子に手を掛けて、
格子の棒の間に足をいれて
ガキが遊ぶように
ブラブラしている。
すると啓吾がふと話を切り出す。
「将来どうするかーとか、
決めた?」
突然の事に俺は景色から
視線を逸らし、
啓吾へと向ける。
「進路とかってことか?」
「とかってこと!
他に何があんだよ」
「まだいいんじゃねぇの。
期末に進路相談あるぜ
そろそろ考えねぇとだろ。」
「一護も入学した頃は
成績良かったけど、
1年後半から落ちたもんなー!」
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