新たなる幕開け

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晴れ渡った青い空に 白い雲がゆったりと流れ、 穏やかな風が吹いている。 そんな空をすずめが ちゅんちゅんと、 鳴きながら飛び交っていた。 空座町のとある小さな内科病院。 クロサキ医院に 明るく活発な女の子の声が響く。 「おにいちゃーん! 朝ですよーーー!! 起きてーーーーーー!!」 その声に彼はベッドから むくりと体を起こす。 「眠みィ」 彼は頭をわしゃわしゃと 掻きながらベッドから降り、 制服に着替えはじめた。 黒崎一護、17歳。 髪は珍しいオレンジ色で 瞳の色はブラウン。 職業は高校生。 ユウレイは………、 見えない。 制服に着替えた一護は 寝癖のついたツンツンの 髪の毛を手櫛で軽く直し、 鞄を背負って妹たちの待つ 一階のリビングへと降りた。
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