新たなる幕開け

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「いろいろとお礼が したいんだけど、 今は急いでて…」 「別にいいって あとで怒られると面倒だから 人殴ったことナイショに しといてくれるか?」 「わかったわ じゃあお礼はまた改めて。 それじゃっ!」 女子生徒は慌てた様子で その場を去っていった。 それを見送った俺のそばに 見ていた啓吾と水色が寄る。 「おいおい、 あの子最近1組に転校してきた 噂の美女じゃねーか!」 「噂の美女?なんだそりゃ」 「え、もしかして 一護知らないの? 最近1組に転校してきた子で、 家も立派でモデルじゃないかとか 社長令嬢じゃないかとか いろいろ噂があるんだよ」 「ふ~ん」 俺は彼女が走っていた方の 道を見ながら軽く返事した。 最近死神のことばかり 考えてたからそんな噂が あること、 全然知らなかった。 でも確かによく見なくても、 さっきのは綺麗だと思った。
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