新たなる幕開け

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落ちかけている眼鏡を 上げて石田は啓吾たちには 聞こえない程度の声で、 話を続ける。 「井上さんや茶渡くんのような 特別な能力でもないし、 虚や大虚でもない。 かと言って君が前に戦った 地獄の咎人でもない…… もちろん、死神でもね」 また厄介な事が起きそうな 気がするよ。 と石田が付け加える。 俺は今霊力も失っているから どんな霊圧かはわからないけど、 石田の表情を見るに とてつもない霊圧だろうと 言うことはすぐに理解できた。 またヘンな奴が 現れようとしてるのか……? 尸魂界に現世、地獄。 他にまだ俺たちの知らない 世界があって、 また何か起きようとしてるのか? そう考えるとなにか嫌な 胸騒ぎがしてならなかった。 「やっぱり気になるな。 僕少し調べてくるよ」 「あ、じゃあ俺も…」 「今霊力が無い君が来ても 足手まといになるだけだ。」 「なっ、なんだとォ……ッ!!」
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