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「じゃーーーーん!!」
リビングに来たかと思うと、
髪を二つに結った妹、
遊子がまだ真新しい制服を着て
一護にポーズをして見せた。
あまりの突然のことで
一護は固まった。
しばらく間を置き、
ようやく一護は彼女が今日
中学校の入学式だということに
気付き、椅子に腰をかける。
「おう、そういや今日
入学式か!
夏梨、しょうゆ取って」
だんっ!!
「はい!おしょうゆ!!」
しょうゆをとったのは、
膨れっ面をした遊子だった。
膨れっ面のどこかに、
軽く鬼のような表情がある。
「何怒ってんだ遊子?」
「おこってない!」
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