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紅蓮はやれやれと、
浅いため息をついたあと
右手に持っていた大剣で
宮野の攻撃を防ぐ。
「ったく……
相変わらず天界の事になると
そうやって食ってきやがるんだな
天界が恋しいか、宮野莉穂?
だがこれはお前がしたことの
報いだ!
恨むんなら過去に故郷を捨てた
自分を恨むんだな!」
「黙れッ!!!」
「故郷を捨ててでも
死神にさえなれば故郷を
護れるとでも思ってんのか?
だったらそれはただの
無駄と言っといてやるぜ!
お前に天界は護れもできず
救えもしねえんだよ!」
―――ドガッ!!
「かっ…は!」
腹に思いきり膝蹴り食らった
宮野は肺にあった空気を
すべて吐き出され、
そのまま地面に向かって
落下していく。
「宮野ッ!!」
「テメーにもう用は無ェんだよ
『孫六兼元』はテメーを
殺してからじっくりと
探すとするぜ!
覇術の三十五!
冥道華!!」
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