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紅蓮が何かを唱えたかと思うと
その瞬間に巨大な黒い華が現れ、
地面に向かって
落ちようとしている宮野を
呑み込もうとしている。
「宮野ーーーー!!」
間に合わねえ!!
最悪の事態を頭に浮かべた
その時、
一瞬にして宮野の姿が消えた。
辺りにサワサワと静かな
風が吹く。
「来やがったか」
紅蓮は察していたのか
さほど焦ってはいなかった。
紅蓮が一点の場所を見つめていた
そこへ気を失った宮野を
抱えた死神が現れた。
死神は抱えた宮野を俺に手渡す。
「少しの間だけ
隊長をおまかせできますか?」
「あ、ああ!」
笑みを浮かべた死神は
斬魄刀を抜いて紅蓮の元へ
向かう。
「アンタも久しぶりだな!
柳生龍玄(ヤギュウリュウゲン)!
相変わらず裏切り者の
下で副隊長してんのか?
つくづく忠犬だな!!」
「お前のような下衆(げす)な
使徒の挑発にのる私ではない。
この場から去れ。
お前たちにとっても
まだ時は満ちていないハズだ。」
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