幾二夜

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みしみしみしみし。 身体が悲鳴をあげます。 それもそうでしょう。 だって、ココは深くて暗い水の底なんですから。 み し み し み し み し 。 え? ココから出ようと思わないのかって? み し み し み し 。 構わないのです。 いつか水圧で醜く潰れてしまっても。 ただ、見上げた世界さえ美しくあれば 諦観の夢。
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