ある晴れた昼下がり

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「見かけで判断するな!! 私はこの恰好が気に入ってるんだ!! 動きやすいし、何より萌えるしな!!」 「萌えるってなんだ萌えるって! お前はどこのヘンタイ親父だよ!!」 「萌えを馬鹿にするな!! 人間のくせに萌えの良さがわからんのか!!」 「あのな……人間だって一部の人しか理解出来してないっての!」 「なら貴様もその一部に入れ!!」 「そんな歪んだ常識に囚われてたまるか!!」 「ええぃ もうさっさと願いを言え!」 「だから! お前のどこらへんが神様だよ!」 「だから! この姿はどう見ても」 「小学生にしか(ry」 「それは動きやすいし萌え(ry」 ……無限ループって怖くね? 「いい加減言えよ!!願い事!!」 「あーもうっ……だから神だって思えないんだから願い事なんて、言う訳ないだろ!!!だったら神らしいとこ見せてみろ!!!」 「いいだろう!!何をすれば認める?」 やけに自信満々だな…… 「だったら、羽生やして飛んでみろ!」 そう言うと、少女は顔を少ししかめて呟いた。 「……それは無理だ。神だからって羽があると思うな」 「ほらみろ、やっぱ嘘じゃないか」
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