piece001

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しばらく同じような景色の温泉街を歩いていると、何やら森へ続く階段のようなものが。 脇には今にも崩れそうな看板に大昔にでも書かれたかのような字で、 『この先、秘湯』 とだけ書かれていた。 それを見た瞬間、明良は反射的にここにすることに決めた。 こここそ本物の隕石の落ちた温泉だと直感的に悟ったのである。 だがいざ階段を登ろうとすると、 「この先へ行ってはならん!」 と、80歳以上であろう着物を着たおじいさんが明良の前に立ちはだかった。 明良はそのおじいさんに訳を聞いてみた。 「なぜですか?」 「この先の温泉には隕石が落ちたとされ、色々な効能が確認されているが、何が起こるかわからないのじゃ。」 本物だった。 是非行きたいのだが。 「もし、どうしても行くと言うのであれば……」 「行くと言うのであれば……?」
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