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｢ん？何だ今のは……｣
数歩後ろに下がると、確かに茂みの中に赤く光る何かがある。
どうせ今から温泉に入るんだからと思い茂みを掻き分け中へ入っていく。
そこにあったのは……。
とにかく赤くて、大きかった。
スイカぐらいの大きさだが、赤くて少し透明感がある。
宝石にも見えるかもしれないが、決定的に宝石ではないと言い切れる自信があった。
その石は、自ら光を発していたのである。
周りから照らされている訳でもなく、どう見てもただの石なのに、赤く光っている。
本能的に、これが隕石なんじゃないか？
と思った。
近づいて、その辺に落ちてあった枝で岩をつついてみる。
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