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「…………あれ?」
気がつくと、見知らぬ地に立っていた。
地面はさっきまでいた山奥の道とは打って変わって砂地。
周りにはゴツゴツとした岩が何個も転がっていた。
ついさっきまでの記憶はビックリするぐらい鮮明に残っている。
僕は温泉地に着いて、気に入った秘湯に入ろうとして、赤く光る不思議な石を触ろうとした……。
ところまでははっきり覚えてる。
でも僕がなぜここにいるのかわからない。
どうやってこんなところまで来たのか。
見渡す限り同じような景色ばっかりだから、温泉街からかなり遠くにいることになる。
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