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「はい、次で最後だなぁ~。シキ・レイナード」
「…あぁ」
教師と思われる美形な男性にシキと呼ばれた少年?は、黒髪黒目の超絶美形な男子で、長袖の制服の腕の部分には生徒会長と書かれた物がついていた。
シキが呼ばれ向かったのは、何やら丸い陣が描かれているグランド。
「魔方陣の上にのったら中央に少量の血をたらせよ?」
「分かってる」
この、丸い陣とは世に知られる魔方陣と言うものらしく、今は使い魔の召喚の授業をしている最中らしい。
そして、シキが魔方陣の中心につくと親指の腹を少し切り溢れ出る血液を数適魔方陣へと垂らした。
瞬間―…。
目を開けていられなくなるほどの強い光りが放たれ、シキと周りの空間は完全にシャットアウトされた。
シキがを目を開けて辺りを見渡すとどこを見ても真っ暗な闇。
「ここは、何処だ…?」
暗闇に目を慣らすため暫くその場から動かないようにした。
のだが…
「…うっ、ン」
「…っ!?誰だ!」
そろそろ、目が慣れて来た頃…何処からか声が聞こえて来た。
「こ、こは…」
「!?…お前、人間?」
「ニンゲン?…オレは、ニンゲンじゃ…ない。お前こそ何物だ」
そう警戒するように低い声を出したのは身体がボロボロの羅刹だった。
髪は白銀で地面に余裕でつくくらい長く、目は右が蒼で左が紅のオッドアイ。
シキは、これでもないかというくらい目を見開いた。
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