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シキSide
使い魔召喚なんてつまらない。
俺様に使い魔なんて必要ない。
しかし、授業だからな。
仕方ねぇ…。
ちょうど教師にも呼ばれたし、さっさと喚んで契約を済ませればそれでいい。
俺はさっさと魔方陣にのって指の腹を切る。
「…っ」
結構深く切らないと血が出ねぇから深く切ったけど、いてぇ…
まぁ、切ったから当たり前だがな…。
俺が血を数適垂らすと魔方陣は、今までの奴ら以上に光り出して俺はそのまま光りに包まれていった。
少しして目を開けて見れば目の前や周りは殺風景な暗闇。
少し寒気もする…気温が低いからだな。
大分目が慣れてきたとき、後ろから呻き声のような声が聞こえて来た。
とっさに反応して振り返ってみればそこにはボロボロで姿形は明らかに人間と思われる奴が横たわっていた。
気配を感じなかった、それが俺様が最初に感じた事だった。
しかも、そいつから出た声は凛と透き通るようで、よく見ると顔も超絶美形…いや、美人だった。
俺はそいつの綺麗な顔に反して強気な声が不思議で興味を持った。
こんなに綺麗で整った顔の人間なんて生まれて初めてで驚かずにはいられなかった。
シキSideEND
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