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コンコン
「入れ」
がちゃり
「只今戻りました。依頼の報告をします」
扉を開けて入ったのはまるで外の世界を知らない人の様に白い髪白い肌の見た目16くらいの少年だった。
恐らくこの少年が先程あの森に居た少年、羅刹だろう。
「世界最強の癖に随分と遅い帰りだったなぁー屑がっ!」
そして、表情一つ変えることのない羅刹の前にいる、見た目25くらいの男性は跪づく羅刹の前に来てこれでもないかって言うくらいボロボロになるまで羅刹の身体に暴行を与えた。
「…ッ。申し訳、ッございませ…っ!かは…ッ」
「この程度かぁー?屑の力はよぉ。ハンッ…所詮はただの兵器に過ぎん、か」
そう、悪態をついて羅刹に背を向けたとき…
突如、羅刹の身体が白く光り足元の床には見たことのない丸い陣が描かれており、羅刹に暴行していた男がそれに気付いたときにはもう、時既に遅し。
羅刹は、成す術もなくその場から消えてしまった。
後に残った丸い陣も羅刹を追うようにゆっくり消えた。
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