赤リン、黄リン

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いつも一緒だったという環境がガラりと変わったのは赤星の何気ない一言だった。 「なぁ、黄野ー」 「ん?」 大人しい赤星の目はマッチで燃やした炎のように、小さくも意志が強そうにメラメラと燃えていた。 その瞳に若干戸惑いながらも俺は「どうした?」と再び訊ねてみた。 そして絶句した。
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