2nd:君に届け

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「ちょっと、待って。」 走って、追いかけてくる大翔先輩。 「えっと…何ですか?」 凄い…初めて声かけられた。 「放課後、いつもグランド見てるよね?どうして?」 「ファ…ファンなんです…。 大翔先輩の…。」 「ファンか…そっかぁ…。」 大翔先輩は、呟いた。 「俺、ファンはたくさんいるからいらないんだよな。」 そうだよね…。 いきなり、ファンとか言って迷惑だよね…。 「ゴメンナサイ。 忘れて下さい。」 私は、頭を下げ後ろを向いた。 私の目には、涙が滲んでいた。 ギュッと後ろから、抱きしめられた。
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