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「ちょっと、待って。」
走って、追いかけてくる大翔先輩。
「えっと…何ですか?」
凄い…初めて声かけられた。
「放課後、いつもグランド見てるよね?どうして?」
「ファ…ファンなんです…。
大翔先輩の…。」
「ファンか…そっかぁ…。」
大翔先輩は、呟いた。
「俺、ファンはたくさんいるからいらないんだよな。」
そうだよね…。
いきなり、ファンとか言って迷惑だよね…。
「ゴメンナサイ。
忘れて下さい。」
私は、頭を下げ後ろを向いた。
私の目には、涙が滲んでいた。
ギュッと後ろから、抱きしめられた。
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