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後、10分待って来なかったら帰ろう。
大分、寒さで体冷えたし。
30分経ち、私は大きな溜め息を吐き帰ろうとしていた。
「クスクス、まだいたんだ。
ていうか、よく待つ気持ちになるねぇ。
来て下さいって、あんた何様なわけ?どうする、竜?」
女子生徒の声。
傘と顔を少し上げると、同じクラスの子が三人。
後ろには、待ち人である小田切くん。
私を見て、大笑いしている。
「ねぇ、金子さん。私の事、分かるわよね?」
「え、えっと、小向さんだよね…?」
「私、竜の彼女なの。」
「…えっ………。」
"ドン"
"バチャ"
突き飛ばされ、水溜まりに落ちた。
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