1~出会い~

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後、10分待って来なかったら帰ろう。 大分、寒さで体冷えたし。 30分経ち、私は大きな溜め息を吐き帰ろうとしていた。 「クスクス、まだいたんだ。 ていうか、よく待つ気持ちになるねぇ。 来て下さいって、あんた何様なわけ?どうする、竜?」 女子生徒の声。 傘と顔を少し上げると、同じクラスの子が三人。 後ろには、待ち人である小田切くん。 私を見て、大笑いしている。 「ねぇ、金子さん。私の事、分かるわよね?」 「え、えっと、小向さんだよね…?」 「私、竜の彼女なの。」 「…えっ………。」 "ドン" "バチャ" 突き飛ばされ、水溜まりに落ちた。
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